第15回 インタビュー  大村 文弘(おおむら ふみひろ)さん

指導者の方々にご協力を得て、インタビュー形式で掲載していきます。
第15回目は、当協会の理事を務めて頂き、また、昨年10月に開催されました第7回全国障害者スポーツ大会の大阪府選手団
役員としても参加していただきました、大阪陸上競技協会の理事であります、大村 文弘(おおむら ふみひろ)さんにインタビューさせていただきました。

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(大村 文弘さん)

Q1 障害者スポーツ指導員をはじめられたきっかけは?

大阪で開催された「ふれ愛ピック」がきっかけで、障害者スポーツに参加させていただいております。「ふれ愛ピック」の準備で、開催の3年ほど前の愛知大会から前年の広島大会まで、大阪陸上競技協会から視察に行かせて貰いました。
障害者スポーツは知ってはいたのですが、愛知大会のときに始めて目の前で障害者の方が一生懸命に競技に取り組んでいる姿を見て、感動したのを覚えています。それから「ふれ愛ピック」が無事に終了して以降は、大阪府障害者スポーツ大会や全日本身体障害者陸上競技大会・ジャパンパラリンピックなどの競技運営に携わっています。また、7年前から養護学級の担任として、教え子に何かのスポーツを経験させたい気持ちもあり、何人かはそのような大会に出場する機会に恵まれました。

Q2 指導方針はどのように行っていますか。

障害者のスポーツに関ってきた年数がまだ浅く、自分自身でもこれといった方針が、まだつかめていないのが現状です。
今まで、陸上競技を指導してきたことから、陸上競技を好きに、練習は苦しくつらいこともありますが、楽しく行こうと思っています。
選手は色々な障害を持っておられます。障害のことを理解し、練習や競技会に参加をしていく中で、どうすれば選手にとってよい成果がでるのかを、選手と一緒になって話し合いながら練習をしたいです。そして、少しでも選手の目標が達成できるようにサポートできれば良いなと思っています。

Q3 指導員をはじめてよかったことは何ですか。

多くのアスリートと知り合いになれたこと。障害をもっていても、練習や競技会で、いつも前向きで明るく、一生懸命努力している姿を見ることが出来たことや、全国障害者スポーツ大会でみんなが練習の成果を出し活躍してくれたことなどです。長年携わってきた健常者の指導とは、また違った喜びがありました。

Q4 大阪府障がい者スポーツ協会に望まれることはありますか。

私も、その組織の一員として参加させていただいていますが、ほとんどの仕事を府の本部の方々がされていて大変だと思います。私も選手が安心して練習や大会に望めるようにバックアップしたいと思っています。
本部で企画・運営にあたられているみなさん、ご苦労様です。一つだけ要望ですが、参加人数は少ないかもしれませんが、選手のみなさんが色々な仕事についておられて、休みもまちまちですので。練習できる機会を増やしてもらいたいです。

Q5 これから障害者スポーツをはじめようとする人へのアドバイス。

まずは、どんな種目が自分にあっているのか、興味を持ってどんなことにもチャレンジしてみること。自分には出来ないと思うより、自分は何でも出来るという気持ちを持つこと。無理なく自分のペースにあわせて練習すること。その種目の楽しみを見つけて、少しでも長く競技を続けられること。競技に参加できるようになれば、次に自分の目標を作ること。記録が伸びれば次の目標を作ること。記録が伸びれば次の目標を立て、常に向上心を持つこと。全国障害者スポーツ大会・ジャパンパラリンピックなどにつながっていってくれればうれしいです。

Q6 これからの将来的な目標は?

多くの障害者の方に色々なスポーツに興味を持ってもらい参加していただきたいものです。また、多くの健常者の方にも障害者のスポーツを見て理解してもらい、頑張っている姿から何かをつかんでいただき、少しでも障害者スポーツに携わる機会を持ってもらい普及につながればうれしいです。
そして、児童・生徒や学校関係者にも、もっと接する機会を作って次の指導者や支援者が多く出てくれればいいと思います。

大村 文弘さん、ご協力ありがとうございました。

-次回も、お楽しみに!-