□ はじめに

  • 2013 年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の招致決定以来、障がい者スポーツの 機運が急上昇し、「パラスポーツ」という名称が多用化され、昨年10月1日には、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会(JPSA)の名称が公益財団法人日本パラスポーツ協会(以下「日本パラスポーツ協会」という)に変更になりました。
    ※参考 日本パラスポーツ協会 名称変更について(PDF)
  • また、日本パラスポーツ協会は、名称変更に伴い、これまで使用している「障がい者スポーツ」という言葉を、地域行政・企業のイベントや、マスコミ等において既に一般的に使用されている「パラスポーツ」(もう一つのスポーツ)に置き換えて使用することとしました。これは、「パラスポーツ」という言葉の一般化の進展に加えて、「一般に行われているスポーツをベースに障がいの種類や程度に応じてルールや用具を工夫しているスポーツ+障がいのある人のために考案されたスポーツ」という障がい者スポーツの特徴や、「障がいのある人もない人も共に実践して楽しめるスポーツとして発展していく可能性を秘めているスポーツ」という障がい者スポーツの将来性等について、「パラスポーツ」という表現を通じてこれまで以上に理解・浸透を図っていくことをめざしたものです。
  • 日本パラスポーツ協会名称変更に伴い、大阪府障がい者スポーツ協会でもこれまで使用している「障がい者スポーツ」は基本的に「パラスポーツ」と呼称していきます。

□ 基本方針

  • 大阪府障がい者スポーツ協会は、平成9年に開催された「ふれ愛ぴっく大阪」の理念と成果を受け継ぎ、障がい者スポーツ活動の振興・充実に努めてまいりました。
  • 2021年におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年に続き「大阪府障がい者スポーツ大会」が中止、「全国障害者スポーツ大会」については、「第19回茨城大会」が台風で中止になってから3年連続で中止となり、たいへん残念な状況になりました。来年度の「大阪府障がい者スポーツ大会」や栃木県で開催予定の「第22回全国障害者スポーツ大会(いちご一会とちぎ大会)」が無事開催できることを願うばかりです。
  • 一方で、新型コロナの影響により1年延期し実施された「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」では、日本中の多くの人が障がい者スポーツ(以下「パラスポーツ」という)に触れ、同じ感動を共有することができました。これを機に、さらなるパラスポーツの振興に繋げていくため、障がいのある人が身近な地域で日常的にスポーツを楽しめる環境を充実させ、府や市町村等、多くの関係者・関係団体との連携に基づく効果的・持続的な仕組みづくりを進めます。
  • また、パラスポーツの競技力向上と、普及拡大との「好循環」を推進するための体制強化のため「する」「見る」「ささえる」という観点から、競技団体や企業等との連携を図り、パラスポーツの様々な形でのイベントの展開、併せて広報活動の充実に取り組みながら、パラスポーツを「知る」ことから理解促進に繋げ、障がい者がスポーツの楽しさを感じられるような事業の推進を図ってまいります。
【パラスポーツ の啓発・普及】
○パラスポーツをより一層、啓発・普及していくため、障がいの有無・性別・年齢に関わらず、スポーツを始めるきっかけづくりやスポーツを通じての仲間づくりの場を提供するため、各種のメディア戦略や関係機関との連携を進めます。
【身近な地域におけるパラスポーツの推進】
○身近な地域で自主的・積極的・継続的にスポーツに参加できる社会を実現するため、障がい者スポーツ大会等を充実、支援することにより、これまでスポーツに親しむ機会の少なかった障がい者が、スポーツの持つ魅力を体験する機会づくりを進めます。
【パラスポーツの競技力の向上】
○競技スポーツに励むスポーツ選手の目標となるような大会の実現や練習会の開催等、継続的なスポーツ活動を支援し、各種競技の競技力向上をめざした取組みを進めます。

□ 事業実施計画

1.パラスポーツを啓発・普及していくための取組みや連携

(1)競技団体との連携

パラスポーツに取り組む人が増えるよう、競技団体との連携強化を図り、トップレベルのスポーツ観戦事業や新たなスポーツ教室を実施するなど、スポーツの啓発・普及活動の取組みを進めます。

(2)関係団体との連携

  1. ① 公益財団法人日本パラスポーツ協会「障がい者スポーツ指導者の派遣事業」を実施し、 支援学校・学級など教育機関におけるスポーツ活動の支援・活性化をめざすために、教員・地域と連携、協働し、障がい児・者のスポーツ環境に対する更なる充実化を図るとともに、障がい者スポーツ指導者への「活動の場」の提供と「資質の向上」及び「活動の定着」を図ります。
    ※令和4年度 申請予定
  2. 公益財団法人大阪府スポーツ協会との連携強化を推進し、競技団体と障がい者競技団体の連携を図ります。

(3)積極的なメディア戦略

パラスポーツを広く府民にアピールできるよう、協会ホームページ・インスタグラム、協会ニュースなど効果的なメディア戦略を進めます。

(4)企業との連携

企業の理解促進(社会貢献)に対してパラスポーツへの取組みが得られるような働きかけを進めます。

(5)障がい者スポーツセンターとの連携

障がい者スポーツセンターとの情報交換や各種大会等における連携など、障がい者スポーツセンターとのつながりを一層深めます。

2.身近な地域における障がい者スポーツの推進・裾野拡大

身近な地域において、スポーツ活動を浸透・発展させていくため、地域におけるパラスポーツのリーダーを養成するとともに、「障がい者スポーツ指導員派遣システム」を活用し、市町村等におけるスポーツ教室等に対する支援や、総合型地域スポーツクラブにおける障がい者の参加促進など、パラスポーツ振興の環境づくりを進め、これまでスポーツに親しむ機会の少なかった障がい者が、スポーツの持つ魅力を体験する機会づくりを進めます。

(1)地域におけるパラスポーツ教室等の開催支援

市町村や公益財団法人大阪府スポーツ協会と連携して、総合型地域スポーツクラブへの障がい者の参加を促進させるため、障がい者スポーツ指導員派遣等の支援を実施します。

(2)障がい者スポーツ指導員の活動の推進

平成24年度から実施している「障がい者スポーツ指導員派遣システム」の充実を図るため、大阪障がい者スポーツ指導者協議会と連携しながら、登録者を増やし、指導者を「大阪府障がい者スポーツ大会」や、地域におけるスポーツ教室等に派遣することで障がい者スポーツ指導者の活動を推進します。

(3)スポーツ講習会の開催

パラスポーツの振興を図るため、各競技団体との連携により、スポーツ講習会を開催します。

  1. 大阪府スケート連盟の協力を得て、東和薬品RACTABドームにおいて、「障がい者アイススケート教室」を開催します。
  2. 一般社団法人大阪府サッカー協会及び一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブの協力を得て、J-GREEN堺において、「障がい者サッカー教室」を開催します。
  3. 府立支援学校等に出向き、「知的障がい者フットソフトボール(フットベースボール)教室」を開催します。
  4. 大阪府ソフトボール協会の協力を得て、「ソフトボール指導者派遣教室」を開催します。

(4)「大阪府障がい者スポーツ指導員等現任者研修会」の開催

障がい者スポーツ指導員の指導力強化のため、大阪障がい者スポーツ指導者協議会の協力を得て、「大阪府障がい者スポーツ指導員等現任者研修会」を、ファインプラザ大阪において、5月に開催します。

(5)パラスポーツの情報収集・提供

パラスポーツへの理解と認識を深めるため、障がい者のスポーツ施設、活動クラブなどから広く情報の収集を行い、協会ホームページを活用した情報発信や協会ニュースによる具体的な活動状況の提供に努めます。

(6)「中級障がい者スポーツ指導員養成講習会」の開催

パラスポーツの指導においては、障がいに関する知識が必要であるため、公益社団法人大阪府理学療法士会と連携し、理学療法士を対象にファインプラザ大阪において「中級障がい者スポーツ指導員養成講習会」を開催します。

3.障がい者スポーツの競技力の向上

(1)「大阪府障がい者スポーツ大会」の開催

パラスポーツの競技性を高めるとともに、障がい者一人ひとりの競技力向上を図るため、「全国障害者スポーツ大会」の選手選考会を兼ねた、「第22回大阪府障がい者スポーツ大会」を府内における競技スポーツの祭典として開催します。

競技種目 開催日 会場
陸上競技 2022年5月8日(日) 万博記念競技場
水泳 2022年5月14日(土) 東和薬品RACTABドーム
アーチェリー
(身体障がい者のみ)
2022年5月15日(日) 浜寺公園アーチェリー場
ボウリング
(知的障がい者のみ)
2022年5月21日(土) 牧野松園ボウル
フライングディスク 2022年5月22日(日) ファインプラザ大阪
卓球
(サウンドテーブルテニス含む)
2022年5月28日(土) 東和薬品RACTABドーム
ボッチャ
(身体障がい者(肢体)のみ)
2022年5月29日(日) ファインプラザ大阪

(2)「全国障害者スポーツ大会団体競技近畿ブロック予選会 」 大阪府代表選考会の開催

チームの競技力向上を目的として実施し、「第22回全国障害者スポーツ大会団体競技近畿ブロック予選会」へ派遣する大阪府代表の選考会を開催します。

競技種目 開催日(予定) 会場
サッカー 12月11日 J-GREEN堺
バスケットボール 12月17日 調整中
ソフトボール 12月24日 ファインプラザ大阪

(3)「全国障害者スポーツ大会」への大阪府選手団の選考・派遣

栃木県で開催される「第22回全国障害者スポーツ大会(いちご一会とちぎ大会)」に出場する大阪府選手団の派遣を行います。

(開催期間)
2022年10月29日(土)~31日(月)
(開催場所)
宇都宮市(開・閉会式 陸上 水泳)、那須烏山市(アーチェリー)、鹿沼市(卓球※サウンドテーブルテニスを含む)、栃木市(フライングディスク)、足利市(ボウリング)、那須塩原市(ボッチャ)、佐野市(バレーボール※精神)、真岡市(サッカー)等

(4)「全国障害者スポーツ大会」代表選手・チーム強化練習会の開催

大阪府選手団の競技力の向上を図るため、7月から10月にかけて競技ごとに強化練習会を開催します。

(5)「視覚障がい者のマラソン大会」の開催

視覚障がい者の長距離競技の普及と伴走者を育成するため、「ひらかたハーフマラソン」において、視覚障がい者の部を設けマラソン大会を開催します。

(開催期日)
令和5年1月9日(月・祝)
(開催場所)
淀川河川敷道路

(6)パラスポーツにおける団体競技の強化

団体競技の組織力・競技力強化のため、公益財団法人大阪府スポーツ協会との連携強化を推進し、各競技団体において障がい者スポーツ指導員の養成やパラスポーツ部門の設置などの働きかけを行うとともに、各競技団体の協力を得て、支援学校、障がい者団体等への支援に努めます。

4.組織の基盤強化

本会の組織基盤の強化を図るため、現会員に活動の情報提供を行うことや、広く本会事業について賛同をいただく、会員・賛助会員の加入を推進します。